進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線

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  • 朝日出版社 (2004年10月23日発売)
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○脳のある部分に「手を口に持っていくという動作」をプログラムしている部分がある。初期位置がどこでも、ある位置にきっちり持っていくということは画期的。
「この腕を曲げなさい」ではなく「次、こういうところに手をもっていきなさい」抽象的で高次の指令=プログラム系

○人間の脳は宝の持ち腐れ?
脳としては、指が20本でも30本でも操れる能力はあるが、指は10本しかない。
「人間の体」という性能の悪い乗り物に乗ってしまった「脳」

○「光の三原則」は、たまたま人間の眼の網膜に三色に対応する細胞がたまたまあったからにすぎない。

上丘:無意識だが重要な判断をするところ 原始的で単純な分、速くて正確
ex.物をよける ピンとくる

見るという行為は意識と無意識の中間
脳が解釈したものから逃れることはできない。
たった100万画素(網膜の細胞)の世界を通して三次元の世の中を感知している

クオリア:意志・感情
無意識で神経が活動し始めて、その神経活動が手の運動を促して行動を生み、その一方でクオリア=意志や感覚 を生み出している

脳の記憶があいまいであることは応用の観点から重要なポイント。
そのあいまい性を確保するために、脳は「ゆっくり学習する」
物事の裏に潜んでいるルールを確実に抽出して学習するためには、学習スピードが遅いこと・繰り返すことが必須条件。

神経の信号は0か1か。だが、出すか出さないかの決まり方があいまい→脳のあいまい性の元

アルツハイマー=βアミロイドの蓄積

心は脳が生み出しているが、体がなければ脳はない。
心は言葉が作っている=心は咽頭が作っている??

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月18日
読了日 : 2006年月
本棚登録日 : 2018年10月18日

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