孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7) (角川ホラー文庫 え 1-7 江戸川乱歩ベストセレクション 7)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年7月25日発売)
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感想 : 139件
初めての江戸川乱歩。とっっっっても面白かった。
個人的なイメージとして、江戸川乱歩っておどろおどろしいイメージがあって読みにくそうだと思っていたが、そんなことない。とても良い。
第一と第二の殺人については、全然分からなかったけど、話が進むにつれて恐ろしい事実が見えてきて…ドキドキしてページを捲る手が止まらなかった。
主人公の亡き恋人を想う気持ちがとても凄い、いや重い。
灰を飲み込んで復讐心を抱き、転げ回る…
そして、諸戸道雄の主人公への想い…
また、恋慕とは全く以って違うが、あの鬼と言うべきあの人物の、呪いと言っても過言ではない思い…
ミステリの中に、そういった人間の様々な思いが溢れていて、読んでいるうちに、あの洞窟の渦のように、物語に飲み込まれてしまった……
さて…次はどの乱歩を読もうか……
私としては、諸戸道雄の最期がとても悲しかった。
彼には主人公と結ばれなくとも、幸せになって欲しかったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月28日
- 読了日 : 2020年12月28日
- 本棚登録日 : 2020年12月3日
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