魔女の宅急便 2キキと新しい魔法 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2013年5月25日発売)
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感想 : 101
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はじめて読んだのは10代。
どういうときに読んだのかなんて覚えていないし、いくつの時かも覚えていない。覚えているのは、親に買ってもらったこと、それから絵が1巻とは違ったこと、そしてゆたんぽの話。

なのに、読んでいると思い出す思い出す。
そういえば、私は『ゆりのアイスクリーム』にとても興味があって(そら食いしん坊ですから)どんなものか想像を膨らませてはにやにやしていたのを思い出した。大人になった今でもつい想像してにやついてしまった。きっと、とても素敵で美味しいと思う。いいなぁ。
そんな童心に帰る一方で、子供の時には胸に響かなかったものが重くのしかかったりもした。靴を捨てちゃった女の子に靴を届ける話や、お散歩を届ける話。特にお散歩の話は、昔読んだ時にも理解はしていたはずなのに、とても胸に響いた。『死』という言葉を使っていないんだな、と、今更気付く。あれはキキに帽子を届けるのでもお爺さんに散歩の話を届ける(未遂)のでもなく、お爺さんの友達のウミちゃんに優しさを届ける仕事だったんだろうなぁ。と、言葉にするととても陳腐なのがくやしい。

キキも町に来て2年目。友達も増えて、町に受け入れられて、悩んだりうかれたりしながら毎日を頑張って過ごしている。
でも、私、3巻目があんまり好きじゃなかったんだよなぁ、と今更ながら思い出してちょっと二ヶ月後が憂鬱。じゃあ読むなよって感じがしないでもないが、読まないのはもったいない!結局とても楽しみ。

それにしても、文庫で揃えたら、単行本どうしよう。手放すのももったいない気がするなぁ…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2013年5月25日
読了日 : 2013年5月25日
本棚登録日 : 2013年5月25日

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