郵政崩壊とTPP (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年4月19日発売)
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本棚登録 : 56
感想 : 6
3

TPPについては、私の考えの方向が定まっていないので置いといて。

郵政民営化で起きた変化についてわかりやすく書いてありました。
郵政民営化って盛り上がって、散々その後の変化に文句を言って、今は忘れられている。
あれって結局なんだったんだろ。いつの時代も、槍玉にあげられる『どこか』があると民意を引き付けられるんだなあ…

赤字とか黒字とかじゃなくて、もっと郵便局の根っこな部分を問題点として上げてくれている本でした。
郵便局のベンチにお年寄りが座ってて、窓口込みでみんなしてのんびり世間話する光景。なくなってしまいましたね。多分もう戻ってきません。(本人確認とかは民営化関係ないもの。一番の問題は分社化だと思うな)
それが残念だという気持ちを書いてある本は珍しいかと思います。

書いてあることがすべて正しいとは言いませんが、民営化について、大きくて難しい問題よりも小さくてささやかな問題が易しく書いてある本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2012年8月9日
読了日 : 2012年8月9日
本棚登録日 : 2012年8月9日

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