ダンデライオン (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年7月23日発売)
3.84
  • (9)
  • (21)
  • (13)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 133
感想 : 17
4

人が空中で殺されるという、不可思議な事件が興味を惹きます。民間伝承が絡むあたりから「マスターキートン」「バチカン奇跡調査官」を連想しました。

中盤までは少し緩慢な展開が続く印象でしたが、それ以降は一気にちりばめられた要素が収束していきます。そこからはページをめくる手が止められないくらい惹き込まれました。

ただ、夢と咲の件はなんとか納得できましたが、八木百合香の存在はちょっと不満というか、納得がいかなかったです。これがアリならトリックとしてはなんでもアリのように思われて、ズルいなーと思ってしまったので…

あとはヒメを除く鏑木捜査チームメンの描写が薄く感じられたのですが、あとがきで本作がシリーズ3作目と知って…多分、前作や前々作を読んでいたら印象が違っていたのだろうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年8月28日
読了日 : 2016年8月17日
本棚登録日 : 2016年8月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする