2015/10/22
さらっと読めるお話。
おそらくミステリ目当ての方には物足りないかと(自分は謎解きとかは特にしないので、そこはマイナス要素にはならず)
昔は仲の良かった兄弟が戦争を期にすれ違ってしまっていたのが、殺人事件をきっかけに……な話ですが、兄弟のぎくしゃく具合や、それをどうにかしたい幼馴染のエミールが動いたりという流れが楽しめた。養い子のケイも素直で聡くて好感が持てる。
『骨董店』とタイトルに入ってはいるが、骨董品要素はやや少なめで肩透かしをくらった気に。ブローチのお話は素敵でしたが、もう少し骨董にまつわる要素があったら良かった。
どちらかというと、検視官である弟デリックの方が目立っている。
著者の作品ははじめてではないけれど、こちらは表紙絵に惹かれた部分も多い。
兄のデューイはイメージ通りでしたがデリックはわりと口調がぞんざいで、少し意外な印象。
続編が出ているので、一作目であるこちらはまだ手探りかなと思う。
二作目に期待。骨董要素とかこの時代のロンドンや生活描写とか多いと嬉しい。
ところで勝手に文庫だと思っていたら大きくて驚いた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月22日
- 読了日 : 2015年10月22日
- 本棚登録日 : 2015年10月22日
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