写真の時代 (筑摩叢書 355)

著者 :
  • 筑摩書房 (1991年8月1日発売)
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感想 : 3
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人物写真というのは、いくら撮らせてもらう人間の承諾を得た場合でも、その人間の前にカメラを構えて立つ時、相手の暗闇もそこにあると言える。例えば私を撮る写真家は私の暗闇の一部をうまくかっさらうことで、その写真の一部を成立させているはずである。私の隠しておきたいものの一部を必ず見ているはずである。そういう意識は写真家にあるはすだと思うが、どうなのだろうか。いい写真を撮ることは、やはり「悪いことをしている」のだと思うが、そのところ、写真家はどのように感じているのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(教養書等)
感想投稿日 : 2016年11月19日
読了日 : 2020年12月19日
本棚登録日 : 2016年11月19日

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