無理やりでも一冊だけ、自分の人生を方向付けた本を挙げろ、と言われたら即座に間違いなくこの小説を指すだろうと思う。それくらい影響を受けた小説。
講談社の単行本はもちろん、講談社文庫化された小説すら絶版で、長いこと世間からは忘れ去られつつあった作家であったが、その後根強いファンの後押しもあり、復刊ドットコム、創元推理文庫での出版が叶ったときは、例えそれが作者の生前の意思に反するものであったとはいえ、やはり熱心な愛読者の1人としては嬉しかった。
こういう悲劇的で残念なことがなるべく少なくなるよう、やはり全ての書物の電子書籍化、要するにデジタルアーカイブ化を望む。
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- 感想投稿日 : 2020年6月28日
- 読了日 : 2020年6月2日
- 本棚登録日 : 2020年6月2日
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