モダンC言語プログラミング 統合開発環境、デザインパターン、エクストリーム・プログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、継続的インテグレーションの活用

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2013年10月1日発売)
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Web開発では常識となっているCI, TDD, XPをC言語を使った開発にどうやったら適用できるか、を解説した本。 組み込み開発を意識しているので、ユニットテストが難しい環境のためにmockをどう作るか、どう実装したらいいかが説明されていて、ターゲットなしでユニットテストを行えるようにしている。 構造体に関数ポインタを入れることでC言語でもクラス構造を作ろうとしているのは一般的だと思うけど、構造体の初期化をマクロで書いてそれらしい構文にしているところは何気に目から鱗だった。 ユニットテストがあるとリファクタリングやりやすくなるから、レガシーコードに囲まれて身動きが取れなくなっている人は少しずつでもカイゼンできるようにしていくべき。 あと、組み込みでありがちな状態遷移をif-else, switchの嵐で書くと、Cyclomatic complexity高めのコードになってすぐにメンテナンス不能になりがちだけど、Cをオブジェクト指向で書けるようになると、デザインパターンであるstateパターンを適用できるようになるので、コード1つ1つがコンパクトになって理解しやすくなる。 CIの設定方法も、何気にC/C++向けの方法ってあまり情報がないから助かります。 今どきだとautotoolsじゃなくてSConsとかCMakeとかでmakeをします。Makefile手書きはレガシー感がいっぱいです。 ということで、本書は「モダン」なプログラミング入門として、参考文献を見てさらにレベルアップを図っていきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月7日
読了日 : 2013年11月8日
本棚登録日 : 2018年10月7日

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