司馬史観による乃木希典像を改め、日本の進むべき道で彼が演じたことこそが美しく、評価すべき点である、という内容で、文献もなんちゅー数があるんでしょう、と思いましたが、ちょうどこないだ司馬遼太郎の殉死を読んだので、あとがきにある右派ぽい人の解説が、こうした乃木希典をめぐるアカデミックの動きがどのようなものであるか非常にわかりやすく書いてありますね。それにしても事象だけとってみれば名前が上がらぬ人物がこれほど長く議論の対象となるのは、当時殉死したことがいかにセンセーショナルだったかにおわせますね。
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カテゴリ:
社会系
- 感想投稿日 : 2017年1月14日
- 読了日 : 2017年1月14日
- 本棚登録日 : 2017年1月14日
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