貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎単行本)

  • 幻冬舎 (2015年2月27日発売)
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感想 : 3
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実は私もそう思っていたのよ。
と感じることがたくさん書かれていておもしろかったです。

著者は四十路に見事、足を突っ込んだ独身。自称「未婚のプロ」。エッセイ本です。
「女子である前に人間として!!!」と思ってきた同世代の女性なら、共感するところが多いとはずです。
もともと女子力が高く、好きな色はピンク、「かわいい」に同化できる人が読んでも わけがわからないかもしれません。

「ピンク」を避けてきたけれど、最近試してみるようになっていませんか。
「かわいい」を拒絶してきたけれど、癒されるようになっていませんか。
著者は、齢を重ねて図々しくなってきたことで、女子魂を表に出せるようになったからだと分析。
「なるほどそうかもしれない」と私は感じました。

肩肘張って強い大人の面しか見せないように生きてきたけれど、なんだか最近、私も自分の中に今もいるちいさな女の子を認められるようになった感じがします。

私、42歳でぬいぐるみを買ったんです。30年ぶりぐらいにぬいぐるみを抱きました。私にとっては大きな変化でした。
本書を読んで気付きました。その行動は 私の中の女子を認めたことだったのです。
これまでは「かわいい」=「か弱さ」=「私には似合わない」と否定してきたのけれど、そんなに頑張らなくてもいいかなって思えたんです。ひねくれていた心もほどけてきて、素直になってきたかなと感じる40代です。やっとですね。
「貴様いつまで女子でいるつもりだ」と言われてもいいのですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 紀行・エッセイ・詩集
感想投稿日 : 2015年4月8日
読了日 : 2015年4月7日
本棚登録日 : 2015年4月7日

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