新聞記者と将棋指し。偶然であった2人が化学反応して突き進んでいくドラマ。将棋の世界を舞台に、どん底から這い上がろうとする男と、くしくもそれを手助けしてしまう男を描いている。
文化部に左遷された社会部記者の秋葉、元奨励会員でバイト先をクビになった真田。同い年の2人が、偶然飲み屋で出会ったことから物語が動き出す。棋士になるため、年齢の壁を越える特別な制度をねらった真田は、秋葉の家に転がり混み、勝負をかける。
2人をつなぐ女性の振る舞いも上手。三角関係の行方は想像してたが、ちょっと斜め上をいく展開で面白かった。まあ、秋葉のへたれさが浮き立ちますが、逆に男ってこんなもんだよな、と共感を誘う。
著者が現役の新聞記者というのも面白いところ。今後の活躍に期待してます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2011
- 感想投稿日 : 2011年3月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年3月30日
みんなの感想をみる