最近では類似書も多くなって陳腐化しつつある「B級グルメ食べてみましたルポ」というカテゴリーで括れないのが本書の凄み。
東京の随所に残る戦後闇市の痕跡としての食を巡るというテーマの紀行モノで、歴史的背景への好奇心をかきたてられます。
なんだか雑多な匂いが漂ってきそうな路地裏居酒屋の描写や、飛び交う下品な語り口はとにかく可笑しいし、
かといって一変、都市開発で失われゆくそうした街への哀惜を綴る文章もあって、泣けるところも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
闇市グルメ
- 感想投稿日 : 2011年10月18日
- 読了日 : 2011年10月17日
- 本棚登録日 : 2011年10月12日
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