玄米せんせいの弁当箱 (1) (ビッグコミックス)

  • 小学館 (2008年4月26日発売)
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本棚登録 : 210
感想 : 23
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今月の本舗おすすめの一冊は、『玄米先生の弁当箱』という、そう、漫画です。ぬか漬けのお話から始まります。主人公は大学の農学部の先生です。その名も『結城玄米』先生。ぬか床を背負って、講義にやってきます。授業?と思わせるような始まりですが、その入り方が、実は深ーいとこに行きつきます。生徒さん達もぬか床作りから講義は始まります。ぬか床の造り方。米ぬか2キロ・粗塩400グラム・水1.8リットル・赤唐辛子4本・野菜のくず(トライしてみて★)とーってもシンプルな材料から始まるのですが、毎日の付き合いで、作り手によって、味が変わっていく・・・生き物なのです。シンプル・イズ・ベストむかしむかし、わたしたちの祖先が考えぬいたすばらしい知恵。日本の食文化を知る、実践しながら伝える。夏野菜や冬野菜がたくさんとれる時期に保存食として漬けて食べる知恵の食事。そのむかしはとっても自然なことですが、子供たちにぬか漬けお母さん漬けてる?と聞いて、どれくらいの子どもがイエスと答えるだろう。ぬか漬けの付け方の次は、野菜作り。畑で野菜を育てること。芽が出る小さな大きな喜び、実が実り、楽しむおいしい喜び。何日もかけて育ち、その野菜が食卓にならぶまでのストーリー。玄米先生は『物語を食べる』と表現しています。わたしたちもお料理をお客様に食べていただいている。まったく同じことです。 お客様に『物語を食べていただく・・・・』みーんなみんな、『玄米せんせいの弁当箱』読んでみてね。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: いっとく本舗においてます
感想投稿日 : 2010年6月29日
本棚登録日 : 2010年6月29日

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