2000年前からローマの哲人は知っていた 自由を手に入れる方法

制作 : A.A.ロング 
  • 文響社 (2021年6月3日発売)
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感想 : 3
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一言でいうと
【ストア派であるエピクテトスを知れる本】

もともと奴隷であったエピクテトス。その名前も奴隷時代に適当に付けられたくらいだ。にもかかわらず、ストイックの語源にもなる禁欲主義的な、ストア派の代表として知られる人物になった。

その後の哲人皇帝マルクス・アウレリウスにも絶大な影響を与えたとして知られる。(アウレリウスの自省録にもでてくる)

ただ、エピクテトスは著書を残さなかったため弟子がその講義録等を「要録」「語録」に分けてまとめたものが現代まで受け継がれている。

禁欲するのに自由になる、という矛盾を含むタイトルに私はどういう意味なのか戸惑った。だが読み進めるうちに納得がいった。

何でもかんでも禁欲するわけではなく、あくまでも自分でコントロール出来ることに限り節度を守って実践することで、内省的に自分の自由とは何かを掴み取ることの出来る内容であると私は感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月10日
読了日 : 2022年2月10日
本棚登録日 : 2022年2月10日

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