タウン誌の新人編集者・あおのはストレスからくる潔癖症に悩んでいた。理髪店の主人の紹介で訪れた、山中にある鍼灸治療院で暮らすことで、徐々に自分を取り戻していく。死生観をテーマにした魂の救済の物語。
日常のちょっとした出来事を、繊細に綴る作品が多い椰月さんには珍しいタイプの作品。生き方が不器用な人には生きづらい現代だが、逆に器用に立ち回る人は信用出来ない。あおのもつきのも、もしかしたら私たち自身の分身かもしれない。「となりのトトロ」の世界観に近い。
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- 感想投稿日 : 2017年12月3日
- 読了日 : 2017年12月3日
- 本棚登録日 : 2017年12月3日
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