読書録「三毛猫ホームズの恐怖館」2
著者 赤川次郎
出版 角川文庫
P100より引用
“要するに彼らは、生活が退屈だから、ドラマを演じているのだ。
自らドラマチックに生活を脚色しているのである。”
目次から抜粋引用
“オペラの怪人の章
ジキル博士とハイド氏の章
フランケンシュタインの章
ノスフェラチュの章”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第6弾。
天性の方向音痴の為、二日前に訪れた家への道を迷っていた主
人公・片山一行。道を訊ねる為に立ち寄ったアパートで、ホーム
ズが駆け出した…。
上記の引用は、高校生たちの毎日に対する一文。
そうして子供の頃から生活を嘘で塗り固めることに慣れておくと、
大人になってら人生を嘘で塗り固めるために、カードローン等を
繰り返して無理な買い物を続けるように出来上がるのかもしれま
せんね。自分の身の丈にあった生活が、単調で平凡なものである
のなら、それはそれでいいのではないかなと思います。
巻末に美内すずえ氏のおまけ漫画があります。片山は少女漫画
の絵柄がイメージによく合うなと思いますが、晴美の小太りとい
う設定にしては、全体に細い気がします。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
あ行
- 感想投稿日 : 2014年1月19日
- 読了日 : 2014年1月19日
- 本棚登録日 : 2014年1月19日
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