三姉妹探偵団(4) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1990年3月8日発売)
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感想 : 14
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読書録「三姉妹探偵団4」3

著者 赤川次郎
出版 講談社

P165より引用
“都会に暮らしていればーーーそして、まあ普通の時間のパター
ンで生活していれば、まず、完全に静かな時間というものはほと
んどないのだ。”

 目次から抜粋引用
“家庭教師
 白銀の朝
 沈黙
 狂気の朝
 死相”

 おっとり長女、しっかり次女、ケチな三女の三人姉妹を主人公
とした、長編ミステリー小説。
 クリスマスが終わり、年越しに向けて賑わう繁華街の地下。ぼ
んやりとしていて浮浪者と間違われた長女・綾子の前に、もう一
人少年がやってきた。

 上記の引用は、山荘へ来ている場面での一文。
田舎が静かなものだ、などというのは多分幻想です。たとえ冬の
雪深い時であっても、積もった雪が崩れる音や溶けて水滴となっ
て落ちる音などで、それなりに賑やかなものではないでしょうか。
大体、周囲の音を遮る程の雪があるならば、雪かきで大忙しでは
ないかと思います。
 都会の音は人工的な物が多いでしょう、けれど自分ですること
を誰かにしてもらって便利に生きるなら、仕方ない所かもしれま
せん。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行
感想投稿日 : 2014年2月25日
読了日 : 2014年2月25日
本棚登録日 : 2014年2月25日

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