読書録「優しくって少しばか」2
著者 原田宗典
出版 集英社
P31より引用
“どこで仕入れてくるのか知らないけど彼女お得意の“世界的傾
向”や“社会現象”というのはどうも、
胡散臭い。”
コピーライター、小説家、エッセイスト、劇作家と多方面で活
躍する著者による、短編小説集。
表題作から気になる噂の女の話まで、穏やかな日常やそう見え
るだけな話が収録されています。
上記の引用は、とある男と女の会話に対する一文。
流行というのはまぁ大体胡散臭いものを含んでいるものだと思い
ます、楽しく現象や傾向を受け入れている人の邪魔はしないよう
にとは思いますが。胡散臭いとわかっていて、それを踏まえて楽
しんでいるのかもしれませんし。
二話目の林檎煮の話は、その他の話とはなんだかまったく雰囲
気が違っていて、飛び抜けて怖いです。その他の作品も少しずつ
不気味なところはありますが、この話だけ入れる本を間違えたの
かと思いました。
ーーーーー
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
は行
- 感想投稿日 : 2013年10月21日
- 読了日 : 2013年10月21日
- 本棚登録日 : 2013年10月21日
みんなの感想をみる