身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年8月28日発売)
3.59
  • (8)
  • (11)
  • (10)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 164
感想 : 18
5

読書録「身近なもので生き延びろ」5

著者 西村淳
出版 新潮社

p37より引用
“人間の身体は水分が大半を占め、たえず汗
もかいているから、常時水分を補給していな
いと脱力感・倦怠感・無気力感があっという
まに押し寄せ、ひどいときには命まで危うく
なる。”

 海上保安官で、二度の南極観測に参加した
著者による、災害に対して身の回りのものを
上手く使う工夫を記した一冊。
 頭の保護などの外への対策から心のケアま
で、極限環境で培った知恵が記されています。

 上記の引用は、水の確保について書かれた
項での一文。普段気にしていない水の大切さ
ですが、水道が使えなくなるとトイレが機能
しなくなるところに住んでいるのなら、災害
時には切実な問題になりますね。
 水の確保や火の起こし方など、とにかくす
ぐに手に入る物を使って行う工夫が書かれて
いて、実に実戦的な一冊だと思います。
文庫サイズですので、緊急用持ち出しバッグ
に入れておいても、邪魔になるどころか助か
る一冊なのではないでしょうか。

ーーーーー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: な行
感想投稿日 : 2014年10月6日
読了日 : 2014年10月6日
本棚登録日 : 2014年10月6日

みんなの感想をみる

ツイートする