「BC!な話」4
著者 竹内久美子
出版 新潮社
p21より引用
“こうした卵をめぐる複数のオス(男)の精子どうしの争いは、
精子競争(スパーム・コンペティション)と呼ばれている。”
動物行動学者である著者による、生物の繁殖・生殖に関する話
をまとめた一冊。
魚の繁殖戦略から同性愛の謎についてまで、有名な学者の学説
と著者独自の理論が記されています。
上記の引用は、精子競争について説明した一文。
生物というのは、生物として生まれる前の段階から競争しなけれ
ばならないものなのかも知れません。有性生殖する生き物は、こ
の世に生きていることが奇跡だといわれるのは、このへんから来
ているのではないでしょうか。
著者独自の理論は大変エキサイティングで面白く、しかし、信
じ切ってしまうには難しい話です。けれども、本当かどうかはま
だまだ誰にも分からなさそうなので、読み物として楽しめればい
いのではないでしょうか。
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
た行
- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2013年2月3日
- 本棚登録日 : 2013年2月3日
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