世界しあわせ紀行 (ハヤカワ・ノンフクション文庫)

  • 早川書房 (2016年6月9日発売)
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読書録「世界しあわせ紀行」4

著者 エリック・ワイナー
訳 関根光宏
出版 早川書房

p365より引用
“結局のところ、先に古いものを手放さなけ
れば、新しいもの(たとえば仕事や、人間関
係、人生の進路など)を選ぶことはできない。
両手がふさがっているときに食べ物の袋に手
を伸ばしたところで、全てが音を立てて床に
落ち、両手に何も残らない結果に終わるのが
関の山だ。”

目次より抜粋引用
“オランダー幸せは数値
 スイスー幸せは退屈
 ブータンー幸せは国是
 カタールー幸せは当たりくじ
 アイスランドー幸せは失敗”

 ジャーナリストである著者による、世界で
一番幸せな国を探す旅を綴った紀行文。同社
刊行作文庫版。
 北の果てから砂漠のど真ん中まで、それぞ
れの国の人々に何をもって幸福を感じるのか
について、聞いて訊ねて記されています。

 上記の引用は、タイ特有の「マイペンライ」
の精神についてについて書かれた項での一節。
今あるもので満たされているのなら、まずそ
れが無くなってから、次の物事に取りかかる
方が、無駄や損失が少ないのかもしれません
ね。
 ジャーナリスト故に、不幸な国ばかり訪ね
ていた著者だそうです。それが重要な仕事で
あるというのもあるのでしょうけれども、他
の人の諍いごとに首を突っ込むのをやめるの
が、不幸な気分を味合わないためにはいいの
ではないかと思います。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行
感想投稿日 : 2023年11月7日
読了日 : 2023年11月7日
本棚登録日 : 2023年11月7日

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