異端の数ゼロ: 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念

  • 早川書房 (2003年10月1日発売)
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読書録「異端の数ゼロ」5

著者 チャールズ・サイフェ
訳 林大
出版 早川書房

p138より引用
“微積分は、この二つの道具、微分と積分
を一まとめにしたものである。ニュートンは、
ゼロと無限大をもてあそぶことによって数学
上の重要な規則を破ったが、微積分はあまり
に強力だったので、どんな数学者もこれを斥
けられなかった。”

目次から抜粋引用
“ゼロと無
 無からは何も生まれない
 無限なる、無の神
 無限の双子
 絶対的なゼロ”

 数学の修士号を持つサイエンスライターに
よる、ゼロの歴史と世界への影響を記した一
冊。
 バビロニアでのゼロの発生から宇宙の始ま
りと終わりとの関係についてまで、普段何気
なく接している数字に対する考えが改めさせ
られます。

 上記の引用は、ニュートンが開発した微分
法についての一節。
多少ルールと外れてしまっても、実際に使え
る道具や方法なら、世の中に広まってしまう
ものなのですね。
 正直私には難しいので、よくわかっていな
いのですが、ゼロという数字が大変なもので
あるということは伝わってきました。
あと、般若心経の「色即是空空即是色」の一
節を思い出します。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2014年11月26日
読了日 : 2014年11月26日
本棚登録日 : 2014年11月26日

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