東大が倒産する日 (ちくま文庫 も 4-13)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年3月9日発売)
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感想 : 6
3

読書録「東大が倒産する日」3

著者 森毅
聞き手 豊田充
出版 筑摩書房

p16より引用
“どこ行ってもつぶしきくやろうという人の
パーセンテージが高い大学がいい大学やけど、
東大にはやっぱりそういう人は多い。”

目次から抜粋引用
“いいやないの、民営化
 課題自体がわからんのが課題研究や
 国立やからと思ってたら堕落する
 ソフトな学力が落ちている
 おしゃべりが文化を育てる”

 数学者と教育ジャーナリストによる、大学
界隈の問題などについてのインタビューをま
とめた一冊。過去他社刊行文庫版。
 2000年代に入ってからの大学改革について
から学生からノートを借りての講義の話まで、
一風変わった視点で語られています。

 上記の引用は、はじめにでの一文。
和田秀樹氏の著作だったでしょうか、かつて
大きい証券会社が倒産した時に、優先的に再
就職先から声がかかったのは、東大出身者
だったとか。その国の最高学府というものは、
やはり値打ちのあるものなのですね。
 学部の新設やらで、大学についての揉め事
が騒がれていましたが、一部の人たちが利益
を確保するようなことにはならないで欲しい
ものです。
 大学に行っていないと、いまいちよく分か
らなかったり共感しにくい話題もあります。
しかし、なんとなく面白く感じて読めてしま
うのは、森氏の言葉の柔らかさと語り口の為
せる業ではないかと。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ま行
感想投稿日 : 2017年7月4日
読了日 : 2017年7月4日
本棚登録日 : 2017年7月4日

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