ケルトの封印 上 (竹書房文庫)

  • 竹書房 (2014年4月24日発売)
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読書録「ケルトの封印(上)」3

著者 ジェームズ・ロリンズ
訳 桑田健
出版 竹書房文庫

p301より引用
“「何とも言えんな。三年前に私が初めてこ
こを訪れた時には、すでに煙が上がっていた。
ゆっくりと地下に向かって燃え広がるから、
鎮火させるのはほぼ不可能だ。無尽蔵に近い
燃料源によって、ひたすら燃え続ける。数世
紀にわたって燃え続けている泥炭火災がある
ことも知られている」”

目次から抜粋引用
“渦巻模様と十字
 炎と水”

 機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
長編アクション小説。シリーズ第五弾上巻。
 1086年イングランド、国王からの命を受け
た検死官が地方へ調査に向かった。待ち構え
ていたのは、不自然なまでの静けさだった…。

 上記の引用は、泥炭火災についての考古学
者の言葉。地面の下が何百年も燃え続けると
は、現実に存在する地獄といったところで
しょうか。
 食料と人口増加についてや、作物への遺伝
子工学の応用など、身近な問題がテーマに
なっているので、もし書かれているようなこ
とが起こったらと思うと、恐怖が増します。
 便利になるからといって、なんでもかんで
も弄り過ぎるのは、良くないのかも知れませ
ん。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2017年11月18日
読了日 : 2017年11月18日
本棚登録日 : 2017年11月18日

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