眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

  • 草思社 (2006年2月23日発売)
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カンブリア爆発は生物が視力を獲得したことによって生じた
強力な淘汰圧によるものであるという「光スイッチ説」を
論じた本。中で触れられている通り、あまりに単純で誰もが
思いつきそうなコロンブスの卵的な発想であり、専門家で
あればあるほど諸手を挙げて賛成するのはためらわれると
思われる説なのだが、確固たる反証が見つからなければ
(見つかるとは思えないのだが)受け入れられるべき説だと
思う。

それとは別に興味深かったのは視力と光が特別だという話。
光は常に降り注いでおり、生物はその淘汰から逃れられない
(音や化学物質を出さなければ聴覚や嗅覚からは容易に逃れ
ることが可能)というのは新しい視点だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2020年9月6日
読了日 : 2020年9月2日
本棚登録日 : 2020年9月6日

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