カンブリア爆発は生物が視力を獲得したことによって生じた
強力な淘汰圧によるものであるという「光スイッチ説」を
論じた本。中で触れられている通り、あまりに単純で誰もが
思いつきそうなコロンブスの卵的な発想であり、専門家で
あればあるほど諸手を挙げて賛成するのはためらわれると
思われる説なのだが、確固たる反証が見つからなければ
(見つかるとは思えないのだが)受け入れられるべき説だと
思う。
それとは別に興味深かったのは視力と光が特別だという話。
光は常に降り注いでおり、生物はその淘汰から逃れられない
(音や化学物質を出さなければ聴覚や嗅覚からは容易に逃れ
ることが可能)というのは新しい視点だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2020年9月6日
- 読了日 : 2020年9月2日
- 本棚登録日 : 2020年9月6日
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