スーパーマンの誕生: KKK・自警主義・優生学

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  • 新評論 (2017年4月5日発売)
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感想 : 4

人種差別・自警主義・優生主義の観点からスーパーマンの
誕生を読み解こうという本。スーパーマンが誕生した時代を
考えれば、このような文化的背景があるのは当然であるし、
一つの考え方としてこういう観方もあっていいとは思う。
ただし、この観点だけからスーパーマンを語るのは無理が
ありすぎるし、他のコミックからの影響がまったくと言って
いいほど言及されていないのも気になる。先日読んだ
「バットマンの死」と同じく、大げさに捕らえずひとつの
読み物として受け取るのが正しい読み方かも知れない。

なおこの書物中でいろいろな作品が人種差別や優生主義と
関連して取り上げられているが、それによってその作品の
価値が貶められるようなことはあってはならないと思う。

それにしても著者はリチャード・ドナーによる映画や(
クリスファー・リーヴ主演)、フライシャーのアニメ映画は
観なかったのだろうか?(苦笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメコミ・海外コミック
感想投稿日 : 2019年3月3日
読了日 : 2019年3月1日
本棚登録日 : 2019年3月3日

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