人種差別・自警主義・優生主義の観点からスーパーマンの
誕生を読み解こうという本。スーパーマンが誕生した時代を
考えれば、このような文化的背景があるのは当然であるし、
一つの考え方としてこういう観方もあっていいとは思う。
ただし、この観点だけからスーパーマンを語るのは無理が
ありすぎるし、他のコミックからの影響がまったくと言って
いいほど言及されていないのも気になる。先日読んだ
「バットマンの死」と同じく、大げさに捕らえずひとつの
読み物として受け取るのが正しい読み方かも知れない。
なおこの書物中でいろいろな作品が人種差別や優生主義と
関連して取り上げられているが、それによってその作品の
価値が貶められるようなことはあってはならないと思う。
それにしても著者はリチャード・ドナーによる映画や(
クリスファー・リーヴ主演)、フライシャーのアニメ映画は
観なかったのだろうか?(苦笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメコミ・海外コミック
- 感想投稿日 : 2019年3月3日
- 読了日 : 2019年3月1日
- 本棚登録日 : 2019年3月3日
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