白川静が著した「字訓」をもとに日本語─やまとことばの語源を解き明かしていく。母音を変化させることによって語を増やしていくという日本語の特徴が到るところで見られることに改めて驚いた。ひとつ×2=ふたつ、みっつ×2=むっつ、よっつ×2=やっつ、と倍になる数も母音変化で現していること、八百万の神や八岐大蛇のように聖数が偶数であることが多いことから、日本人が偶数性の強い民族であるとしていることも興味深かった。和を以て貴しとなす。
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カテゴリ:
人文
- 感想投稿日 : 2023年8月27日
- 読了日 : 2023年8月24日
- 本棚登録日 : 2023年8月27日
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