大学院の卒業旅行にネパールのポカラへ立ち寄った。
今から13年も前だが、ヒマラヤの朝焼けを見たときのあの高揚感ははっきりと覚えている。アンナプルナ連峰やマチャプチャレ。いや、この記録はそのことを僕の脳裏に克明によみがえらせたと言うのが正しいのかも知れない。
エベレスト登頂。新聞記事やニュースで見る程度で、それほど特別な興味を持ってはいなかった。これほどまでにリアルな、体の芯まで伝わるしんどさ。徹底的な高所順応に驚く。
これまでの10年。僕は持続可能な社会づくりに賭けてきた。人あっての社会である。その対極にあるのが極地。人はそこに日々の営みを行うことが出来ない地。8000メートル以上に長時間いることは不可能であるとか。妙にそこに惹かれている自分がいる。そのことを想起させられる一冊であった。
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- 感想投稿日 : 2013年11月2日
- 読了日 : 2013年11月2日
- 本棚登録日 : 2013年11月2日
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