この本では小説をいわゆる小説や純文学だけにとどまらず言葉を使った面白いものというように取り扱っている。
小説を楽しむことをキャッチボールに例える筆者が引用して投げてくるボールは、本屋で小説として売られているものだけではない。そして躊躇わず変化球や剛速球を投げてくる。私はくらくらした。この本を、投げられたボールを放り捨てようかと思った。しかし真摯に貪欲に小説と向き合う筆者の言葉にどんどん先が読みたくなった。この人の言葉を最後まで読んでみたかった。そして、私も彼のように小説を心から楽しみたい。そう思った。
読んでいくうちにこの小説こそが小説ではないのかと私思わずにいられなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年9月26日
- 読了日 : 2013年9月22日
- 本棚登録日 : 2013年9月26日
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