ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

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  • ダイヤモンド社 (2017年12月14日発売)
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感想 : 21
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確かに、ファイナンス理論の歴史を学べる。

「市場は非効率であると考える人がいるから、市場は効率的になる。」
この矛盾が一番面白い。
割安だからとある株式を購入する人は、将来的にその株式は適正な(効率的な)株価になると考えるのだ。なぜだろう。
「皆、いずれ自分と同じように割安と見抜くはずだ」という奢りに過ぎない。
しかし、市場は効率的であると皆が考えた瞬間、市場は死ぬ。売買の意味がないからだ。

これはアクティブ投資とインデックスも全く同じ構図だろう。アクティブ投資がいるからインデックスが成り立つ。インデックスはアクティブのベンチマークとなる。
不思議だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年3月17日
読了日 : 2023年3月17日
本棚登録日 : 2023年3月17日

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