「出雲の神社」「水木しげるロード」「石見神楽」の考察が載せられる。山陰に重ねて足を運び、まずは風土と情緒をじっくりと体感することから。かつて、ラフカディオ・ハーンが訪ねて著した神々の地、怪談の地では、目に見えない幽事(かくりごと)を心の支えとして生活が営まれている。そうした幽事を敬い、崇めるうえで、目に見える顕事(あらわにごと)としたのが、発展しながら伝承される神楽であり、水木さんが描きオブジェとなった妖怪なんだろう。現代のハーンよろしく、豊かな感性による真摯な著作から、新たな気づきをいただいた。
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- 感想投稿日 : 2018年9月23日
- 読了日 : 2018年9月23日
- 本棚登録日 : 2018年9月21日
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