かの『21世紀の資本』の要点がこれでつかめたなどとはおよそ思わぬも、あれに挑もうという気力というか能力を持ち合わせていないので、これを選書した。先日読んだ水野和夫著『資本主義の終焉と歴史の危機』なり、現在読んでいる駒村康平著『日本の年金』なり、共通して資本主義社会における格差拡大のメカニズムが説かれている。こと日本に焦点を絞ると、いずれも非正規労働者の増加が所得格差の象徴として問題視されている。端的にまとめるには至らぬが、読み進めるほどにその事はさしたる問題ではないように思えてきた。先進国における貧困の概念をはき違えないようにしなくてはいけない。
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- 感想投稿日 : 2015年2月21日
- 読了日 : 2015年2月21日
- 本棚登録日 : 2015年2月17日
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