アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 東條英機 処刑の日 (文春文庫 い 17-17)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年12月6日発売)
3.79
  • (20)
  • (44)
  • (26)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 275
感想 : 46
4

9年前に買ってずっと読んでいなかった作品です。ある子爵夫人が筆者に送った手紙の中に、「ジミーの誕生日の件、心配です。」という文言があり、その謎解きをしていくという展開です。戦前の疎開先で、食料を手に入れるために、軽井沢から遠くの農家にまで足を運び、闇ルートから調達する様子は、戦時中の生活の厳しさが伝わってきます。現在の上皇陛下が当時、日光に疎開されていたことは初めて知りました。疎開、やみ市、東京大空襲、ポツダム宣言などの詳細な内容が、実感として鮮明に伝わってきました。戦前、戦後の歴史を学びたい人におすすめです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月22日
読了日 : 2020年6月28日
本棚登録日 : 2020年6月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする