9年前に買ってずっと読んでいなかった作品です。ある子爵夫人が筆者に送った手紙の中に、「ジミーの誕生日の件、心配です。」という文言があり、その謎解きをしていくという展開です。戦前の疎開先で、食料を手に入れるために、軽井沢から遠くの農家にまで足を運び、闇ルートから調達する様子は、戦時中の生活の厳しさが伝わってきます。現在の上皇陛下が当時、日光に疎開されていたことは初めて知りました。疎開、やみ市、東京大空襲、ポツダム宣言などの詳細な内容が、実感として鮮明に伝わってきました。戦前、戦後の歴史を学びたい人におすすめです。
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- 感想投稿日 : 2020年10月22日
- 読了日 : 2020年6月28日
- 本棚登録日 : 2020年6月24日
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