捜査班メンバーの群像劇でもあるミステリー。
文章が読みやすい。また、回りくどい表現や惨たらしい描写もないので、残虐度の高い犯罪物が苦手だけどミステリーは読みたいという人にはちょうどいい良作ではないかと思う。
上下巻で群像劇も含んでいるせいか、捜査の進展が遅く感じた。
それでも、残りのページ数からしてこれは犯人じゃなさそうだな、この登場人物もミスリード誘ってるんだろうな、などと思いながら、こちらも焦らず気長に読んでいたし、犯人が判明した後はすべて一件落着したものと思い緩んだ気持ちで読み進めた。
…が、最後の1ページでまさかのオチ。そっちの決着がまだ残ってたか!
完全に油断しきったところに新たな導火線を放り込まれてしまい、俄然次作を続けて読む意欲が湧いてきたw
次作のタイトルが「模倣犯」ということは、何度か作中に出てきた連続殺人犯ヒンデとやらの模倣犯かな?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(海外)
- 感想投稿日 : 2015年12月13日
- 読了日 : 2015年12月13日
- 本棚登録日 : 2015年12月13日
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