日本の風俗嬢 (新潮新書 581)

著者 :
  • 新潮社 (2014年8月9日発売)
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風俗業界は景気が良くない。
店が多いためライバルが多く価格競争になっている。

■人気嬢になるのに必要なこと
 ・容姿
 ・コミュ力(教養など)

所得もほんの一部以外は大したことがないから、就職失敗組のセーフティーネットにならない。
そもそも職業寿命も短いから、稼げないなら続けられない。

■感想
風俗って一時的に小遣いを稼ぐためには良いと思うんだけど、これって生活のメインにしないことが前提だと思う。
結婚してるor結婚予定がある、他にきちんと就職して働いている ならば良いけど、風俗1本となると厳しい。
これが現在のようだ。
一昔前は、店も多くなく供給が需要より下だったから、女性なら誰でも入りやすく高収入を得やすかった。
しかし、誰でも出来る仕事ではなく(容姿・コミュ力)、さらに賃金まで下がった。
こういう現状。

風俗業界のゴール設定は難しい。
一般に良い印象を持たない上、内緒で本番行為をするブラックの面もあるため、「普通の仕事」となることが難しいため。
ただし、需要が多いことも事実だから、女性が「安心して働ける業界」にすることがゴールだと言っているのは確かにそうかなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション・エッセイ
感想投稿日 : 2015年5月9日
読了日 : 2015年5月9日
本棚登録日 : 2015年5月9日

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