古代ローマ時代にはその中心だったイタリアが、中世には西欧、ビザンツ、イスラムの勢力が重なり合う辺境になったという。その後も大国と大国の勢力がイタリアで重なり合う構図が続き、その中で複数の国家による展開が見られるのは興味深い。リソルジメント期に理想視されたのがローマ時代でなく、ルネサンス期というのはおもしろい。世界各国史シリーズのなかでも分厚い一冊に仕上がっているが、それでも、まだ簡略。同じ出版社にはより詳細なシリーズ世界歴史大系があり、刊行予定にも『イタリア史』が見えるので期待を込めて待ちたいと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年1月18日
- 読了日 : 2019年4月19日
- 本棚登録日 : 2019年5月1日
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