現代はまさに第三次産業革命の真っ只中にいる。過去の第一次(機械)、第二次(電気)に引き続き、今次の情報ネットワークの拡がりとその影響力は、前者を遥かに凌ぐ可能性が高い。それは社会システムや人間の意識の変化を待ってはくれない。その様な状況下で、機械は人間の雇用を奪い続けるのであろうか。しかし著者は楽観的である。ムーアの法則に立脚した機械の進化がいずれ鈍感するであろうこと、またそれを阻む社会システムが構築されるであろうことを述べている。
しかし懸念もある。機械が創造的な仕事が出来ないと仮定していることである。今後、脳科学の研究が進み、人間の創造力や直感の本質が解明され、強いA I が開発されたとき、果たして人間は機械に勝つことが出来るのだろうか。機械は人間との共存を許してくれるのだろうか。
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カテゴリ:
文明論
- 感想投稿日 : 2014年11月24日
- 読了日 : 2013年5月11日
- 本棚登録日 : 2013年5月11日
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