考えよ、問いかけよ 「出る杭人材」が日本を変える

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  • 毎日新聞出版 (2022年10月25日発売)
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感想 : 3
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何年も前、入学した大学で、授業はつまらなく、学生も「どの先生の単位が取り易いか」ということばかりが話題になる状況に落胆し「大学がこの内容では、詐欺にあったようなものだ」とクラスメイトと話していた身としては、著者の言うことはいちいち「ごもっとも」と思う。
日本の大学の教育は本当に変えなければいけないと思う。
著者の言うように、教育に関わる人、行政に関わる人に動いて欲しいと思う。
最後の『若者に向けて…』という章で、胆力が必要とか、スティーブ・ジョブズの講演を引っ張り出してきているところは、陳腐な印象だが
若者にというより、教育に関わる人、行政に関わる人に変革を求める本なのだと思う。
著者の提言が要所要所で棚上げされるのは残念に思う。
明治の頃、西洋の文化を視察させて取り入れた中央の人達のように
欧米の大学を経験した著者の提言を取り入れればいいのにと思う。
著者が言うように、海外を経験できるような、多くの若者が利用できるシステムがあればと思うし
また、著者が触れているように、欧米の大学では必読古典について討論する授業があり、日本の大学とは雲泥の差があることもよくいわれることだが、日本の大学にそんな授業ができる教員がどれだけいるかな?というのも問題だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月6日
読了日 : 2022年12月6日
本棚登録日 : 2022年12月3日

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