【ネタバレします】タイトル通り「乱」反射。ある日、1人の幼児が強風で街路樹が倒れ頭を強打し亡くなる。この事故に納得しない父親で新聞記者の加山聡が追求する。街路樹の診断を怠った潔癖症男性、そこに犬の糞の放置、そこの伐採を反対する主婦、救急車の渋滞を引き起こした女性、診察を拒否した内科など、いろんな偶然が重なる。でも偶然では片付けられない今の日本の縮尺図。この本では、各々が小さな、本当に小さな罪を犯しその代償として幼児の「死」につながる。小さな犯罪を謝罪できるか、これができない日本の社会病理が乱反射した。⑤↑
読書状況:読み終わった
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涙腺が緩む
- 感想投稿日 : 2022年9月21日
- 読了日 : 2022年9月21日
- 本棚登録日 : 2022年9月21日
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