黒革の手帖(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1983年1月27日発売)
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本棚登録 : 1912
感想 : 187
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流石の松本清張、代表作。上巻を読んだ感想が元子は凄い人(=怖い、強い、ずる賢い)で、インパクトがあり、一気に下巻を読み終えた。私は、仮説①元子は逮捕される、仮説②元子に天罰が下る、仮説③元子が独り勝ちするの3つを立てたが、仮説②が正しかった。医大予備校経営者の橋田、梅村の女中すみ江、元国会議員秘書の安田、バアのママの波子等が元子を「騙し」て、元子を破滅に至らしめる。おまけに流産後に救急車が行き着いた先は楢林産婦人科。これで元子は終了。数十年前に書かれた本ですが、全く色褪せてない。最後はホラーでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 女性の強さ
感想投稿日 : 2020年8月12日
読了日 : 2019年6月15日
本棚登録日 : 2020年8月12日

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