検察側の罪人

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  • 文藝春秋 (2013年9月11日発売)
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東京地検の検事・最上とその教え子の沖野。かつて最上が関わった女子中学生殺人事件で松倉は時効となる。しかし、最上は別事件の老夫婦刺殺事件で松倉を犯人に仕立て上げる暴挙にでる。そこで沖野が検察を辞め弁護士となり最上と決別し、対決する。最上は松倉を殺すという殺人、沖野は検察時代に得た情報を国選弁護人に漏洩するという罪を犯す。両者はお互い正義のために戦い、正義を勝ち取ることに執着する。両者の立場になると解釈は難しいが、人を殺してはOUT。沖野の絶叫には最上に対する敬愛を含んでいたと信じている。一読必至です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 涙腺が緩む
感想投稿日 : 2020年8月12日
読了日 : 2019年8月9日
本棚登録日 : 2020年8月12日

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