親鸞 (上)

著者 :
  • 講談社 (2009年12月25日発売)
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新潟市周辺どこへ行ってもつきまとう親鸞の影、ぼちぼちと資料的なものは読んでいましたが,いっそ娯楽的なものを、と読みはじめました。今の所史実のタイムテーブルからは外れていないが、親鸞の生涯については不明瞭な点が多く、エピソードはうまく創られておりてんこもりに面白いです。親範(のちの親鸞)が色々な人と知り合いになり、比叡山に入山得度し範宴(はんねん)と称し修行を始め、さらに山を降りて聖となる決意をするところまで。ミイラ取りがミイラになって法然の弟子となるもんだろうと読んでいたら、存外違う方向でかなり興味を煽られた。上手いです。比叡山と最澄についてはあまり親しみがないので一度しっかりと調べてみたくなった。下巻が楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・伝承
感想投稿日 : 2016年5月25日
読了日 : 2016年5月25日
本棚登録日 : 2016年5月19日

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