カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?

著者 :
  • 山と渓谷社 (2020年6月13日発売)
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感想 : 29
5

タイトルが長い!ラノベか?ってぐらい長い。
略して「カラスは本当か?」(全く意味をなしてない)
オビの煽りがまた面白くなさそうだが、なんせ松原先生の語は肌に合うので外れがない(好みに合う)。知ってる話だろうが、知らない話だろうが、とても面白く読めるので躊躇なく手に取った。ということで、やたらと長いラノベなタイトルの最新作だが、これだけ長いのは、ブラウズ対策なのか?鳥類に限らず、色々な生き物のことを、行動学や人間の目と人間ではない目を意識させる話。ボールドの文字を入れることで、ブログ感というか、ネトで読んでるような気になる。
やはり面白いのがカラスについてで、カラスに限らずだが、
>面白いことに、苦情の増減はカラスの数よりも報道の件数と一致するように見える。
今回のC19の件についても、実質よりも
報道に振り回されている部分が多分にあるような、、
なので、実際に狼少年のようになって本当に対処しなくてはならんところが
とってもおろそかになりがち。とはいえ、今回のC19には
アジア人全般がどうも意味不明な強さを持ってるような、、
そこらへん、研究が進まないとなんともわからないし、
ゆうても日本データがほぼ無いに等しいので、よその国のデータ待ち。
話がずれた、
>「人に嫌われることが多いが、実はハイスペックな黒づくめの孤島の存在」
笑える。厨二病とカラスの相似点。
トライポフォビアの話もものすごく頷かされる。
私自身、ちょっとトライポフォビアのケがあって、
ハスコラとか、もう、気持ち悪くて非常に不愉快。
>ただ、気持ち悪いものを「視界から遠ざける」のは、殲滅することとはちょっと違う。私は納豆が苦手だが、だからって納豆を根絶しようとは思わない。自分の口に入りさえしなければ、それでいい。
私も納豆が苦手なので、全く同意見。
なにかを理解する時に、自分の理解や個人的な良し悪しやクライテリアなどで、”選別”したり、マスキングしたりすることはしたくない。なかなか難しいことではあるが、できる限り”人間”という枠も外して、客観的な立ち位置で観察や考察をしていきたいと思う。そして、その後で、こっそりと好き嫌いはあるけども、、というのはアリだと思う。それとこれとは”別”を正しく考えたい。
4ヶ月ぐらい前に出てた論文の話なんかも書いていて、めちゃナウな感じ。アリの話も面白かった。やっぱり専門外の話が入ってくると格段に面白さが増します。エンジョイした。
あとがきというか”おわりに”が
>さて、この異様に長いタイトルの本はこれでおしまいである。
という一文で始まった(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: nature
感想投稿日 : 2020年6月25日
読了日 : 2020年6月25日
本棚登録日 : 2020年6月25日

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