セカンドハンドの時代――「赤い国」を生きた人びと

  • 岩波書店 (2016年9月30日発売)
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本棚登録 : 412
感想 : 29

ソビエト連邦崩壊とその後の混乱期について、さまざまな立場の人のインタビューが収録された本

著者の他の作品よりも扱っているテーマが大きいため、かなり骨太で読むのにカロリーを使うタイプの作品になっている。
あまりにも急に社会が変わったせいで発生した混乱や、世代間で分かり合えないようなレベルで意識が分断されてしまっていることが伝わる。

ロシア文学にあるような農村の暮らしや男たちの酒浸りの様子はずっと変わらなくて、資本主義に対応できない苦悩や新しい社会を受け入れられない様子が生々しく語られていた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月21日
読了日 : 2024年4月21日
本棚登録日 : 2024年4月21日

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