舞台はいよいよ御一新に。
主人公の半蔵は、王政復古の趣旨を理解できない百姓達の行動へもどかしさを感じる一方、自らも急激な社会改革に戸惑う気持ちを隠せない。
当時の人々は、「復古」と「文明開化」、この相反する概念をどのように捉えていったのか。旧習に囚われないことを「復古」で実現する、と定めたことが、日本独自の改革を実現できたひとつの理由ではないかと思った。
物語の背景となる歴史上の出来事や、その考察についても紙面を多く割いており、新たな発見もある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2011年9月10日
- 読了日 : 2011年9月10日
- 本棚登録日 : 2011年9月10日
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