日本近代史 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年3月5日発売)
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感想 : 76
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幕末から日中戦争までの大きな流れを掴むことができる良書。
日本近代史を「改革」→「革命」→「建設」→「運用」→「再編」→「危機」に分類し、前後の繋がりをうまく関連付けながら考察している。
幕末から維新については西郷隆盛の「合従連衡」論を軸とするポイントが史実を整理する上で興味深かった。

以下引用~
・どのような革命も、「体制内改革派」と「体制外改革派」の一時的な提携なしには成功しない。・・・日本近代史では前者を「公武合体派」、後者を「尊王攘夷派」と呼んできた。
・西郷にとって一番大切な「合従連衡」の相手は、有力大名ではなく、その家臣の中の「改革派」であった。この「改革派」は「開国派」であっても「攘夷派」であってもかまわなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2012年7月4日
読了日 : 2012年7月4日
本棚登録日 : 2012年7月3日

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