幕末から日中戦争までの大きな流れを掴むことができる良書。
日本近代史を「改革」→「革命」→「建設」→「運用」→「再編」→「危機」に分類し、前後の繋がりをうまく関連付けながら考察している。
幕末から維新については西郷隆盛の「合従連衡」論を軸とするポイントが史実を整理する上で興味深かった。
以下引用~
・どのような革命も、「体制内改革派」と「体制外改革派」の一時的な提携なしには成功しない。・・・日本近代史では前者を「公武合体派」、後者を「尊王攘夷派」と呼んできた。
・西郷にとって一番大切な「合従連衡」の相手は、有力大名ではなく、その家臣の中の「改革派」であった。この「改革派」は「開国派」であっても「攘夷派」であってもかまわなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年7月4日
- 読了日 : 2012年7月4日
- 本棚登録日 : 2012年7月3日
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