角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川インターネット講座 5)

  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2015年8月22日発売)
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ネットコミュニティとユーザーの関係は出会い→恋愛→結婚。機能だけではない。

コストがないからCGMは間違い。ユーザーがコンテンツを作る仕組みの構築の方がコストかかるかも。初期は読み手でなく書き手のためのサービスにする。

拡散のために人を呼ぶ仕組み。初期pixivではコメント欄がなく自分のサイトにリンクを貼りそのサイトでコメントやりとりさせる。そうするとpixivが流行ってる感を出せた。
流行ってけると読み手重視へ。古参排除。2ちゃんねるでも流行の板を意図的に変えていく。ランキングなど読み手に人気の書き手優遇。

サルのコミュニティでは、複数のコミュニティに属することはできない。不在が続くと失格。しかしヒトは認識機能の向上により不在でもコミュニティの一員として把握することが可能。
脳の容量と形成するコミュニティの最大数であるダンバー数、ヒトは160。
家族親類で10~20、その他コミュニティで30人、というものを複数もっていて合わせて160くらい。
30という数も、まとまって合意形成できるギリギリの数くらい。
ヒトも視覚の動物のため、ネット上のコミュニティでも顔が見えないため文字だけだと裏のニュアンスなどを読んで不安に感じてしまう。そこを軽減するために絵文字やスタンプなどがある。
信頼関係には接続した時間が比例する。それが対面であればなおのこと効果あり。

日本は先進国の中でも孤独を感じる人の割合が多い。そして個人主義の国よりも家族主義の国の方が孤独を感じている人が多い。これは家族以外とのつながりが薄くなり、家族になじめないと即孤独になるため。
福祉都市、保育と福祉とヤシロを都市の中心に。
ローカル+デジタルのコミュニティに。

コミュニティでは主催者の想い・キャラが影響を強く与えることも多い。会社の社長も飲み会の幹事も。ビジョン・熱量。
ただしコミュニティの作成・拡大と、拡大後のコミュニティの維持・収益化には別の能力が必要になる。そもそもコミュニティの発展と収益化は相いれない面もある。
Wikipediaなどの拡大を目指さない組織の可能性も検討の余地あり。
ネットコミュニティは文字・画像だったがIoTやAR・VRが普及していくとより現実に近くなっていくのか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月13日
読了日 : 2018年1月13日
本棚登録日 : 2018年1月13日

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