ふしぎな国道 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2014年10月17日発売)
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感想 : 78
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 知る人ぞ知る有機化学ライター佐藤健太郎さんの国道本。国道好きとはかねてより聞いていたが期待にたがわぬ濃い本に仕上がっている。国道と鉄道は全然違うものではあるが共通する部分があり(全国津々浦々に張りめぐらされており乗って歩けるとか)、鉄道ファンたるぼくにも非常によく理解共感できる内容だ。といって思い出したが、ぼくも小学生のときの自由研究に全国国道一覧を作成提出して担任の先生をあきれさせたことがあったなそういえば。国道ファンの素地はあるのだ。かくして階段国道は竜飛海底駅とセットで行ったことがあるし、四国山中の狭隘国道も奥祖谷モノレール訪問のときに肝を冷やしながらレンタカーで走ったことがある。鉄道全線完乗に対応する国道全線完走というのもさもありなんと思う。しかし自分で全部運転するとなると大変さは鉄道の比ではないだろうが。それから国道の番号標識。あれ「おにぎり」ていうんだ、なるほどね。それから青地の交差点看板や距離看板も好きだな、道の駅でミニチュアマグネットを見つけるとついほしくなる。書評でなくとめどなく自分の話になってしまっているし。かように国道ファンのみならずコアな鉄道ファンにも絶賛お薦めの一冊です(笑)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2014年12月23日
読了日 : 2014年12月19日
本棚登録日 : 2014年12月23日

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