スティーヴン・キング、聞いたことあるようなないような、とにかくこれが初読。プロットも文章もうまくてぐいぐい惹きこまれ、古さを感じさせない。パイロキネシスということで宮部みゆきのクロスファイアを思い出す。あれだ。しかしこちらはもっと大規模で地球消滅の危惧さえされるからスケールが違う。といっても物語の大半はとある秘密のきっかけで異能をもつようになった父アンディと少女チャーリーの逃避行、そして囚われてからの脱走計画とその結末という地道なストーリーだ。チャーリーのけなげで可愛いこと。政府秘密機関のやることはいずこも同じで、最後の大暴発は必然としても、その後をどうしめくくるかが難しいところだ。思わぬ関係者が再登場しての余韻をもった終わらせ方がまあ妥当なところなのかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2018年11月30日
- 読了日 : 2018年10月21日
- 本棚登録日 : 2018年11月30日
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